★はじめに
起業初期。お金も実績もない、信用なんてゼロ。
そんな状態で届いた、たった一通の問い合わせ。
正直、手が震えた。嬉しいとかじゃない。不安と焦りが先にきた。
「どう返せばいい?」「詐欺とかじゃないよな?」そんな思考がグルグルする。
でも――俺はそのとき**“考える前に動いた”**。
結果、それが最初の契約に繋がった。
今日は、あの瞬間から実際にやった3つの行動を、すべて話す。
【行動①】15分以内の返信。スピードが信頼をつくった
問い合わせが届いたのは、夕方5時すぎ。
その日はポスティング帰りでクタクタだったけど、すぐ返信した。15分以内に。
「すぐ返すのが礼儀」とか「チャンスを逃したくない」とか、そんな綺麗ごとじゃない。
ただただ、「この一通を逃したら終わりかも」って本気で思った。
返信文には、感謝と自己紹介と、相手の書いた内容への共感を丁寧に詰め込んだ。
テンプレは使わない。1件に1件分の誠意を出す。
当時の俺が出せる全力だった。
結果、その日のうちに「一度お話できますか?」と返事がきた。
そのとき思った。
信頼って、スキルや肩書じゃなくて“レスの速さ”でも積めるんだ。
【行動②】問い合わせ内容から課題を読み取り、即改善
届いたメッセージは、時間帯も内容も曖昧だった。
「興味あります。夜なら時間あります」とだけ書かれていた。
この一文から俺は、
- 夜しか動けない=日中は仕事 or 子育て
- 詳細がない=不安が強くて決断できない
と解釈した。
だから即行動。
まずはホームページの改善に着手。
「料金」「サービス内容」「よくある質問」などを夜に見ても分かるように整えた。
あの1通は、“たった1人”じゃなかった。
同じように悩んでる人が他にもいるはずだ。
そう思って、ページを“問い合わせの直後”に書き直した。
【行動③】すべて記録し、再現可能なプロセスにした
面談を設定し、無事に契約が決まった。
このとき思ったのは「やったー!」じゃなくて、
「もう1人目は通った。じゃあ、2人目も同じようにすればいい」
そのために俺は、
- 問い合わせ→返信→面談→契約の流れを全部メモ
- どんな言い回しが刺さったかを主観込みで記録
- 「返信テンプレ」「面談トーク」も自分なりに整備
これが、今でも活きてる。
“なんとなくできた成功”を、仕組みにして反復可能にする。
これこそ、起業初期のサバイバルで最も重要だったことだった。
★おわりに
初めての問い合わせは、結果ではなくスタートだった。
正解なんてわからない中、とにかく誠実に・速く・動いた。
それだけで、信用が生まれ、繋がりができ、仕事になった。
あの一件がなければ、今の自分はいない。
そして、あの一件に全力で応えなければ、何も続かなかった。
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