前回に続き、起業初期のリアルなエピソードを記録するシリーズ。
今回は、開業後すぐに届いた“初めての問い合わせ”について綴ります。
不安の中、それでも逃げずに本気で向き合った3か月。
あの時、全力を出し切ったからこそ、今があります。
これから起業を目指す方、教育業界で独立を考える方に届けば嬉しいです。
はじめての問い合わせ。それは、受験間近の中3生だった
塾を開業してすぐ、ようやく届いた最初の問い合わせ。
それは、中学3年生の保護者の方からでした。
「受験まであと3か月しかありませんが、今からお願いできますか?」
正直、戸惑いました。
この時期に新しく生徒を受け入れるのは、リスクもプレッシャーも大きい。
成果が出なければ、責任を取らなければならない。
しかもこちらは、できたばかりの無名の個人塾。
「本当に大丈夫だろうか…」
そんな不安が心をよぎったのを、今でも覚えています。
それでも、自分にできるすべてを出し切った
迷いながらも、僕はその子の入塾を受け入れることにしました。
教材の選定、苦手分野の洗い出し、限られた時間での学習計画。
保護者との連絡も密に取り、本人との信頼関係も地道に築いていきました。
「もう時間がない」という焦りがあったからこそ、
一日一日の指導に全力を注ぎました。
結果:第一志望校に合格
そして3か月後、彼女は無事、第一志望の高校に合格しました。
報告を受けたとき、心の底からホッとしたのを覚えています。
同時に、「自分がやってきたことは間違ってなかった」と、
ほんの少し、自信が持てた瞬間でもありました。
あのときの自分へ
今の僕から、あのときの自分に伝えたいことがあります。
「よくやったよ。ちゃんと向き合って、最後まで逃げなかった。
あのときの努力が、今につながってるんだよ」
あの時期は、結果なんてわからない不安の中で、
それでも「信じて行動する」ことの大切さを、教えてくれました。
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