起業や独立を考えている人へ
起業や独立を考えている人の中には、「自分にできるのか」「誰も来てくれなかったらどうしよう」と不安を抱えている方も多いはずです。
このシリーズは、そんな方へのメッセージとして、自分の実体験をリアルに記録したものです。
今、僕がこうして前を向けるのは、まさに“あの時期”があったから。
今回は「起業後すぐ、生徒ゼロの状態で1万枚以上のチラシを配った話」をお届けします。
はじめに:現実は、甘くなかった
「開業したら、なんとかなる。」
そんな期待をほんの少しでも抱いていた自分は、すぐに打ちのめされました。
当時、僕の塾には知人からの紹介もゼロ。
というより、生徒自体がほぼいない状態だったので、紹介のしようもなかった。
結局、誰にも頼れず、自分の足で動くしかなかったのです。
頼みの綱はポスティング。でも、それは想像以上だった
唯一、集客の手段として使えたのがチラシでした。
もちろん、ポスティング業者にお願いする余裕なんてない。
全部、自分で配りました。
開校は10月。
寒い風が吹く日も、指がかじかむような雨の日も、
1枚1枚ポストに入れていく日々。
「こんなことして、意味があるのか?」
「誰か、これを本当に見てくれているんだろうか?」
そんな疑問が頭をよぎるたびに、心が折れそうになりました。
でも、不思議なことに、動いているときは、不安がなかったんです。
やるしかない。やらないと、前に進めない。
その一心でした。
複数の媒体を通して届く、わずかな反応
実際に来てくれた生徒たちは、
チラシを「たまたま見た」だけではありませんでした。
チラシを見た後に、ネットで調べたり、ブログを見たり。
いくつかの媒体を“行ったり来たり”して、ようやく来てくれる。
だからこそ思います。
どれも「無駄だった」と切り捨てるわけにはいかない。
チラシも、ブログも、SNSも。
全部がつながって、ようやく一人に届く。
振り返って思うこと
今だから言えることがあります。
あの頃、雪の日も、雨の日も、誰に見られるでもなくポスティングをしていた自分に──
「お前、よく頑張ったよ」
って、心から言ってあげたい。
あのときがあったから、今の自分がある。
そう胸を張って言えるから、これからもきっと大丈夫。
僕は、僕の道を行く。
コメント